万葉集
・・第1巻・・ |
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0002番 |
舒明天皇
(田村皇子)
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大和(やまと)には 群山(むらやま)あれど |
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0003番 |
中皇命
(間人皇女)
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やすみしし 我が大君の 朝(あした)には |
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0004番 |
中皇命
(間人皇女)
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たまきはる宇智の大野に馬並めて |
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0007番 |
額田王
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秋の野の み草刈(か)り葺(ふ)き |
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0008番 |
額田王
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熟田津(にきたつ)に 船(ふな)乗りせむと |
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0009番 |
額田王
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わが背子(せこ)が |
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0010番 |
中皇命
(間人皇女)
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君が代も我が代も知るや磐代(いはしろ)の |
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0011番 |
中皇命
(間人皇女)
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我が背子は仮廬(かりほ)作らす草(かや)なくば |
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0012番 |
中皇命
(間人皇女)
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我が欲(ほ)りし野島(のしま)は見せつ底深き |
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0013番 |
中大兄皇子
(天智天皇)
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香具山(かぐやま)は 畝傍を愛しと |
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0014番 |
中大兄皇子
(天智天皇)
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香具山と耳成山(みみなしやま)と闘ひし時 |
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0015番 |
中大兄皇子
(天智天皇)
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海神(わたつみ)の 豊旗雲(とよはたくも)に |
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0016番 |
額田王
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冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし |
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0017番 |
額田王
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味酒(うまさけ) 三輪(みわ)の山 あをによし |
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0018番 |
額田王
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三輪山(みわやま)を しかも隠(か)すか 雲だにも |
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0020番 |
額田王
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あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき |
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0021番 |
大海人皇子
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紫の 匂(にほ)へる妹(いも)を |
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0022番 |
吹黄刀自
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河上(かはのへ)のゆつ岩群(いはむら)に |
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0023番 |
読人不知
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打麻を 麻績王 白水郎なれや |
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0024番 |
読人不知
(麻続王)
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うつせみの 命惜しみ 浪にぬれ |
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0025番 |
大海人皇子
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み吉野の 耳我(みみが)の嶺に 時なくぞ |
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0027番 |
大海人皇子
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淑(よ)き人の 良しとよく見て 好(よ)しと言ひし |
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0028番 |
持統天皇
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春過ぎて 夏来たるらし 白妙(しろたえ)の |
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0029番 |
柿本人麻呂
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玉たすき 畝傍(うねび)の山の 橿原(かしはら)の |
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0030番 |
柿本人麻呂
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楽浪(ささなみ)の志賀の辛崎(からさき)さきくあれど |
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0031番 |
柿本人麻呂
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楽浪(ささなみ)の志賀の大曲(おほわだ)淀むとも |
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0034番 |
川島皇子
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0035番 |
阿閇皇女
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これやこの 大和にしては 我(あ)が恋(こ)ふる |
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0036番 |
柿本人麻呂
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やすみしし 我が大君の きこしめす |
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0037番 |
柿本人麻呂
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見れど飽かぬ吉野の川の 常滑(とこなめ)の |
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0038番 |
柿本人麻呂
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やすみしし 我が大君 神(かむ)ながら |
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0039番 |
柿本人麻呂
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山川も依りて仕ふる神(かむ)ながら |
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0040番 |
柿本人麻呂
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嗚呼見(あみ)の浦に船(ふな)乗りすらむを |
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0041番 |
柿本人麻呂
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釧(くしろ)つく答志(たふし)の崎に今日もかも |
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0042番 |
柿本人麻呂
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潮騒に伊良虞(いらご)の島辺榜ぐ |
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0045番 |
柿本人麻呂
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やすみしし我が大君高照らす日の皇子 |
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0046番 |
柿本人麻呂
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安騎(あき)の野に宿る旅人うち |
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0047番 |
柿本人麻呂
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ま草刈る荒野にはあれど黄葉(もみちば)の |
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0048番 |
柿本人麻呂
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東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ |
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0049番 |
柿本人麻呂
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日並(ひなみし)の皇子の命(みこと)の馬並(な)めて |
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0050番 |
藤原役民
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やすみしし我が大君高照らす日の皇子 |
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0051番 |
志貴皇子
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楽浪(ささなみ)の志賀の大曲(おほわだ)淀むとも |
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0052番 |
読人不知
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やすみしし 我(わ)ご大君(おほきみ) |
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0053番 |
読人不知
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藤原の 大宮仕(つか)へ 生(あ)れ付くや |
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0057番 |
長忌寸意吉麻呂
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引間野(ひくまの)に にほふ榛原(はりはら) |
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0058番 |
高市黒人
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いづくにか 船(ふな)泊(は)てすらむ |
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0060番 |
長皇子
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宵に逢ひて朝(あした)面(おも)無み隠(なばり)にか |
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0064番 |
志貴皇子
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葦辺(あしへ)ゆく鴨の羽交(はがひ)に霜降りて |
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0065番 |
長皇子
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霰うつ安良礼(あられ) |
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0073番 |
長皇子
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我妹子(わぎもこ)を早見浜風大和なる |
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0074番 |
文武天皇
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み吉野の山のあらしの寒けくに |
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0075番 |
長屋王
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宇治間山朝風寒し旅にして衣貸すべき |
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0076番 |
元明天皇
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ますらをの 鞆の音すなり 物部の |
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0077番 |
御名部皇女
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吾が大君 ものな思ほし 皇神の |
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0078番 |
元明天皇
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飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去(い)なば |
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0081番 |
長田王
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山辺(やまのへ)の 御井(みゐ)を見がてり |
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0084番 |
長皇子
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秋さらば今も見るごと妻恋ひに |