万葉集
・・第3巻・・ |
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0235番 |
柿本人麻呂
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大君(おほきみ)は 神にしませば 天雲の |
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0236番 |
持統天皇
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いなと言へど強ふる志斐のが強ひ語り |
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0237番 |
志斐
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いなと言へど語れ語れと宣らせこそ |
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0239番 |
柿本人麻呂
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やすみししわが大君 高照らすわが日の皇子の |
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0240番 |
柿本人麻呂
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ひさかたの天行く月を網に刺し我が大君は |
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0241番 |
柿本人麻呂
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大君は神にしませば真木の立つ荒山中に海を成すかも |
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0242番 |
弓削皇子
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滝の上の三船の山に居る雲の常にあらむと |
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0249番 |
柿本人麻呂
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御津の崎波を畏み隠江の舟公宣奴嶋尓 |
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0250番 |
柿本人麻呂
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玉藻刈る敏馬を過ぎて夏草の野島が崎に船近づきぬ |
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0251番 |
柿本人麻呂
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淡路の野島が崎の浜風に妹が結びし紐吹き返す |
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0252番 |
柿本人麻呂
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荒栲の藤江の浦に鱸釣る海人とか見らむ旅行く我れを |
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0253番 |
柿本人麻呂
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稲日野も行き過ぎかてに思へれば心恋しき加古の島見ゆ |
┣━━ |
0254番 |
柿本人麻呂
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燈火の明石大門に入らむ日や漕ぎ別れなむ家のあたり見ず |
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0255番 |
柿本人麻呂
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天(あま)離(さか)る 鄙(ひな)の長道(ながち)ゆ |
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0256番 |
柿本人麻呂
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笥飯の海の庭よくあらし刈薦の乱れて |
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0261番 |
柿本人麻呂
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やすみしし我が大君高照らす日の御子 |
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0262番 |
柿本人麻呂
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矢釣山木立も見えず降りまがふ雪に騒ける朝楽しも |
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0264番 |
柿本人麻呂
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もののふの八十宇治川の網代木にいさよふ波のゆくへ知らずも |
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0266番 |
柿本人麻呂
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近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ |
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0267番 |
志貴皇子
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むささびは、木末(こぬれ)求むと |
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0268番 |
長屋王
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我が背子(せこ)が 古家(ふるへ)の里の |
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0300番 |
長屋王
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佐保(さほ)過ぎて 奈良の手(た)向けに置く幣(ぬさ)は |
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0301番 |
長屋王
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岩が根のこごしき山を越えかねて |
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0303番 |
柿本人麻呂
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名ぐはしき印南の海の沖つ波千重に |
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0304番 |
柿本人麻呂
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大君の遠の朝廷とあり通ふ島門を |
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0312番 |
藤原宇合
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昔こそ 難波田舎(なにはゐなか)と言はれけめ |
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0375番 |
湯原王
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吉野なる 菜摘(なつみ)の川の 川淀(かはよど)に |
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0376番 |
湯原王
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あきづ羽の袖振る妹を玉櫛笥(たまくしげ) |
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0390番 |
紀皇女
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軽(かる)の池の浦廻(うらみ) 行き廻る鴨すらに |
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0416番 |
大津皇子
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百(もも)伝ふ 磐余(いわれ)の池に鳴く鴨を |
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0423番 |
柿本人麻呂
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天(あま)離(さか)る 鄙(ひな)の長道(ながち)ゆ |
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0426番 |
柿本人麻呂
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草枕旅の宿りに誰が嬬か国忘れたる家待たまくに |
┣━━ |
0428番 |
柿本人麻呂
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こもりくの初瀬の山の山の際にいさよふ雲は妹にかもあらむ |
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0429番 |
柿本人麻呂
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山の際ゆ出雲の子らは霧なれや吉野の山の嶺にたなびく |
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0430番 |
柿本人麻呂
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八雲さす出雲の子らが黒髪は吉野の川の沖になづさふ |
・・第4巻・・ |
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0485番 |
齋明天皇
<舒明天皇>
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神代より生れ継ぎ来れば人さはに |
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0486番 |
齋明天皇
<舒明天皇>
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山の端(は)に あぢ群(むら)騒(さわ)き |
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0487番 |
齋明天皇
<舒明天皇>
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近江道(あふみち)の 鳥篭(とこ)の山なる |
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0488番 |
額田王
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君待つと我が恋ひをれば 我が宿の |
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0489番 |
鏡女王
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風をだに 恋ふるは羨(とも)し 風をだに |
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0490番 |
吹黄刀自
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真野の浦の淀の継橋心ゆも思へや |
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0491番 |
吹黄刀自
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川上の いつ藻の花の いつもいつも来ませ |
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0496番 |
柿本人麻呂
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み熊野(くまの)の 浦の浜木綿(はまゆふ) |
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0497番 |
柿本人麻呂
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いにしへにありけむ人も我がごとか妹に恋ひつつ |
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0498番 |
柿本人麻呂
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今のみのわざにはあらずいにしへの人ぞまさりて |
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0499番 |
柿本人麻呂
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百重にも来及かぬかもと思へかも君が使の見れど |
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0501番 |
柿本人麻呂
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娘子(をとめ)らが 袖(そで)布留山(ふるやま)の |
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0502番 |
柿本人麻呂
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夏野行く 牡鹿(おじか)の角の 束の間も |
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0503番 |
柿本人麻呂
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玉衣のさゐさゐしづみ家の妹に |
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0513番 |
志貴皇子
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大原のこのいち柴のいつしかと |
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0530番 |
聖武天皇
(首皇子)
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赤駒の越ゆる馬柵の標結ひし妹が心は疑ひもなし |
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0531番 |
聖武天皇
(首皇子)
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梓弓爪引く夜音の遠音にも君が御幸を聞かくしよしも |
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0624番 |
聖武天皇
(首皇子)
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道に逢ひて笑まししからに降る雪の消なば消ぬがに |
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0626番 |
八代女王
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君により 言の繁(しげ)きを 故郷(ふるさと)の |
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0669番 |
春日王
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あしひきの 山橘(やまたちばな)の 色に出でよ |
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0670番 |
湯原王
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月読(つくよみ)の 光りに来ませ あしひきの |
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0792番 |
藤原久須麻呂
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春雨(はるさめ)を 待つとにしあらし |
・・第6巻・・ |
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0973番 |
聖武天皇
(首皇子)
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食す国の遠の朝廷に汝らがかく罷りなば |
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0974番 |
聖武天皇
(首皇子)
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大夫の行くといふ道ぞおほろかに思ひて行くな大夫の伴 |
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0985番 |
湯原王
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天(あめ)にます 月読壮士(つくよみをとこ) |
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1009番 |
聖武天皇
(首皇子)
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橘は実さへ花さへその葉さへ |
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1030番 |
聖武天皇
(首皇子)
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妹に恋ひ吾の松原見わたせば |
・・第7巻・・ |
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1068番 |
柿本人麻呂
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天の海に雲の波立ち月の |
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1088番 |
柿本人麻呂
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あしひきの山川の瀬の鳴るなへに |
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1092番 |
柿本人麻呂
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鳴る神の 音のみ聞きし 巻向の |
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1096番 |
作者不明
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いにしへのことは知らぬを我れ見ても久しくなりぬ |
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1101番 |
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1118番 |
柿本人麻呂
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いにしへに ありけむ人も 我がごとか |
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1119番 |
柿本人麻呂
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行く川の 過ぎにし人の 手(た)折(を)らねば |
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1247番 |
柿本人麻呂
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大汝少御神の作らしし妹背の山を |
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1248番 |
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1249番 |
柿本人麻呂
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君がため、浮沼(うきぬ)の池の、菱(ひし)摘(つ)むと |
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1269番 |
柿本人麻呂
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巻向の山辺響みて行く水の水沫のごとし |
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1271番 |
柿本人麻呂
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遠くありて 雲居(くもゐ)に見ゆる 妹(いも)が家(いへ)に |
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1272番 |
柿本人麻呂
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大刀(たち)の後(しり) 鞘(さや)に入野(いりの)に |
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1276番 |
柿本人麻呂
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池の辺(へ)の 小槻(をつき)の下の |
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1278番 |
柿本人麻呂
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夏蔭(なつかげ)の 妻屋(つまや)の下に |
┣━━ |
1283番 |
柿本人麻呂
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はしたての 倉橋川(くらはしがわ)の 石の橋はも |
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1285番 |
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1287番 |
柿本人麻呂
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青みづら依網の原に人も逢はぬかも |
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1288番 |
柿本人麻呂
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港の 葦(あし)の末葉(うらば)を |
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1293番 |
柿本人麻呂
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霰(あられ)降り 遠(とほ)つ淡海(あふみ)の |
┣━━ |
1297番 |
柿本人麻呂
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紅(くれない)に 衣(ころも)染めまく 欲しけども |
┣━━ |
1304番 |
柿本人麻呂
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天雲(あまくも)の たなびく山の 隠(こも)りたる |
┣━━ |
1305番 |
柿本人麻呂
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見れど飽かぬ 人国山(ひとくにやま)の 木の葉をし |
┣━━ |
1306番 |
柿本人麻呂
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?この山の 黄葉(もみち)が下の |
┣━━ |
1309番 |
柿本人麻呂
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風吹きて 海は荒(あ)るとも 明日と言はば |
・・第8巻・・ |
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1418番 |
志貴皇子
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石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上の |
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1419番 |
鏡女王
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神なびの 石瀬(いはせ)の社(もり)の |
┣━━ |
1435番 |
厚見王
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かはづ鳴く 神奈備川に 影見えて |
┣━━ |
1456番 |
藤原広嗣
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この花の一節(ひとよ)のうちに 百種(ももくさ)の |
┣━━ |
1458番 |
厚見王
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やどにある 桜(さくら)の花は 今もかも |
┣━━ |
1465番 |
大原大刀自
(五百重娘)
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霍公鳥 いたくな鳴きそ 汝が声を |
┣━━ |
1466番 |
志貴皇子
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神奈備(かむなび)の 石瀬(いはせ)の社(もり)の |
┣━━ |
1467番 |
弓削皇子
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霍公鳥なかる国にも行きてしかその鳴く声 |
┣━━ |
1511番 |
皇極天皇
(齋明天皇)
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夕されば 小倉の山に 鳴く鹿は |
┣━━ |
1512番 |
大津皇子
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経(たて)もなく、緯(ぬき)も定めず |
┣━━ |
1513番 |
穂積皇子
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今朝の朝明雁が音聞きつ春日山もみちにけらし我が心痛し |
┣━━ |
1514番 |
穂積皇子
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秋萩は咲くべくあらし我がやどの浅茅が花の散りゆく見れば |
┣━━ |
1515番 |
但馬皇女
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言繁き里に住まずは今朝鳴きし |
┣━━ |
1516番 |
山部王
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秋山に もみつ木の葉の うつりなば |
┣━━ |
1517番 |
長屋王
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味酒三輪のはふりの山照らす秋の黄葉の散らまく惜しも |
┣━━ |
1535番 |
藤原宇合
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我(わ)が背子(せこ)を いつぞ今かと |
┣━━ |
1539番 |
聖武天皇
(首皇子)
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秋の田の穂田を雁がね暗けくに |
┣━━ |
1552番 |
湯原王
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* 夕月夜(ゆふづくよ) 心もしのに 白露(しらつゆ)の |
┣━━ |
1606番 |
額田王
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* 君待つと我が恋ひをれば 我が宿の |
┣━━ |
1607番 |
鏡女王
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風をだに 恋ふるは羨(とも)し 風をだに |
┣━━ |
1608番 |
弓削皇子
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秋萩の上に置きたる白露の消かもしなまし恋ひつつあらずは |
┣━━ |
1615番 |
聖武天皇
(首皇子)
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大(おほ)の浦の、その長浜に寄する波 |
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1637番 |
元正天皇
(氷高皇女)
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はだすすき尾花逆葺き |
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1638番 |
聖武天皇
(首皇子)
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あをによし奈良の山なる黒木もち造れる室は座せど飽かぬかも |
┣━━ |
1658番 |
光明皇后
(安宿媛)
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我が背子と ふたり見ませば いくばくか |