舒明天皇/皇極・斎明天皇

近江道(あふみち)の 鳥篭(とこ)の山なる 不知哉川(いさやかは)
日(け)のころごろは 恋ひつつもあらむ
       
                 万葉集第4巻 487番




原文
崗本天皇御製一首(并短歌) 反歌

淡海路乃 鳥篭之山有 不知哉川
氣乃己呂其侶波 戀乍裳将有
 
現訳

 近江道の鳥篭の山には いさや川 が流れているといいます。
 その川の名のように貴方様は如何お過ごしなのでしょうか?
会えない時をこうやって私は思い過ごし続けるのでしょうか








・補足・

崗本天皇

明日香岡本宮を御所にした天皇
舒明天皇か皇極(斎明)天皇の事とされている

この歌の長歌が皇極(斎明)天皇と推測されやすいので女性的に現訳しています
長歌 万葉集第4 485番
反歌 万葉集第4 487番




 表紙   万葉集   舒明天皇   皇極・斎明天皇